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【Vue + vue-cli】vue-routerでパラメーターを設定、取得

【Vue + vue-cli】vue-routerでパラメーターを設定、取得

目次

  1. パラメーターとは?
  2. Vueでパラメーターを設定する
  3. Vueでパラメーターを取得する
  4. 動的ルートマッチングとパラメーター
  5. まとめ

今回はvue-routerにて、パラメータの設定と取得の方法についてまとめたいと思います。

なお、今回使用するデータもいつも通り下記記事と同様のものを使用します。

https://www.dailyupblog.com/web_development/742/

※vue-cliを使用しています。

それでは行きましょう。

パラメーターとは?

そもそもパラメーターとは何なのか?

簡単にまとめようと思います。

パラメーターとは、URLの末尾に付け加える変数のことです。

この変数にデータを格納することでサーバーにデータを送ったりすることが可能になります。

例えば、投稿型のサイトを作ったとして、投稿詳細ページを表示する際に、URLのパラメータによってデータベースから取得する記事データを判別し、内容を表示します。

https://www.〇〇.com?変数=値

上記のように、URLの末尾に「?」をつけてその後ろに「変数名=値」の形式でつけます。

投稿型サイトの投稿詳細ページをページIDのパラメーターをつけて表示する内容を出しわけるとします。

その場合は以下のようになります。

https://www.〇〇.com?id=1

Vueでパラメーターを設定する

Vueにてパラメーターを設定する方法です。

Vue-routerでページ遷移する際に遷移したURLの末尾にパラメーターを設定する例を紹介します。

まず、遷移先のページを作成します。

「pages」フォルダ内に「Detail.vue」ファイルを作成してください。

そしてこのファイルに下記のように記述してください。

<template>
  <main>
    <div class="container">
    </div>
  </main>
</template>

<script>
export default {
}
</script>

<style scoped>
main {
  height: calc(100vh - 152px);
  padding: 3% 0;
  box-sizing: border-box;
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
}
</style>

vue-routerをインストールしていない場合は、インストールしてください。

vue-routerについての記事か下記です。ご参照ください。
https://www.dailyupblog.com/web_development/754/

「router」フォルダ内のindex.js内に、下記のように追記してください。

import Detail from "@/pages/Detail";
import Top from "@/pages/Top";
import Vue from "vue";
import Router from "vue-router";

Vue.use(Router);

export default new Router({
  routes: [
    {
      path: "/",
      name: "Top",
      component: Top
    },
    {
      path: "/detail",
      name: "Detail",
      component: Detail
    }
  ]
});

Detailページをインポートして、routesに追加してください。

次はTop.vueを開いてください。

その中には下記のように記述してください。

<template>
  <main>
    <div>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 1}}">記事1</router-link>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 2}}">記事2</router-link>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 3}}">記事3</router-link>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 4}}">記事4</router-link>
    </div>
  </main>
</template>

<script>
export default {
  data () {
    return {
    }
  }
}
</script>

<style scoped>
main {
  height: calc(100vh - 152px);
  padding: 3% 0;
  box-sizing: border-box;
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
}
a {
  margin-left: 10px;
}
a:first-child {
  margin-left: 0;
}
</style>

Detailページへ遷移する4つのリンクを追加しました。

さて、ページ遷移する際に、URLにパラメーターをつけるには下記のように

<router-link :to="{name: 'ページ名', query: {key名: 値}}"></router-link>

と記述します。

「ページ名」には、vue-routerで設定した遷移先ページの「name」を記述します。

「query」内には「key名: 値」という形でパラメーターを記述してください。

key名はパラメーターで扱う変数名、値はこれに格納するデータです。

今回の例では、4つリンクボタンを遷移し、全て、同じDetailページに遷移するようにしますが、それぞれid値をパラメーターとして設定するように記述しました。

実際にブラウザからページを確認してみると、下記のように各ボタンクリックで遷移したページのURLの末尾にパラメーターがついていることがわかると思います。

Vueでパラメーターを取得する

さて、次はパラメーターを取得する方法です。

パラメーターを取得して、そのデータによって、ページ上に表示する情報をだしわける例を見てみましょう。

まず、例からみてみましょう。

Detail.vueを開いて、下記のように記述してください。

<template>
  <main>
    <div class="container">
      <h2>{{ title }}</h2>
      <p>{{ content }}</p>
    </div>
  </main>
</template>

<script>
export default {
  data () {
    return {
      id: "",
      title: "",
      content: "",
      detailData: [
        { id: 1, title: "記事1タイトル", content: "これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。" },
        { id: 2, title: "記事2タイトル", content: "これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。" },
        { id: 3, title: "記事3タイトル", content: "これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。" },
        { id: 4, title: "記事4タイトル", content: "これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。" }
      ]
    }
  },
  created () {
    this.id = this.$route.query.id;
    switch (this.id) {
      case 1:
        this.title = this.detailData[0].title;
        this.content = this.detailData[0].content;
        break;
      case 2:
        this.title = this.detailData[1].title;
        this.content = this.detailData[1].content;
        break;
      case 3:
        this.title = this.detailData[2].title;
        this.content = this.detailData[2].content;
        break;
      case 4:
        this.title = this.detailData[3].title;
        this.content = this.detailData[3].content;
        break;
    }
  }
}
</script>

<style scoped>
main {
  height: calc(100vh - 152px);
  padding: 3% 0;
  box-sizing: border-box;
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
}
</style>

まず下記でパラメーターを取得できます。

  this.$route.query.パラメーターkey

今回の例で見ると「this.id = this.$route.query.id;」でパラメータを取得して、変数に格納しています。

今回の例は、パラメーターを取得して、その値に応じて、表示するh2タイトルとコンテンツの内容を変える例です。

実際にTopからボタンクリックで遷移してみてください。

パラメーターのidの値によって表示される内容が変わると思います。

パラメーターが「?id=1」の場合
パラメーターが「?id=2の場合」

動的ルートマッチングとパラメーター

Vueにおいて、異なるページではあるが、同じコンポーネントを呼び出したい場合などがあると思います。

例えば、ユーザーページにて、異なるユーザーのページだが呼び出しているコンポーネントは同じ場合などです。

こういう場合、先述の例のように同じコンポーネントを呼び出すが、パラメーターで判別して、表示させる内容を変えたりします。

しかし、その際不具合が起きることがあります。

試しに、Header.vueを開き下記のように記述してください。

<template>
  <header>
    <div class="row">
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 1}}">記事1</router-link>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 2}}">記事2</router-link>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 3}}">記事3</router-link>
      <router-link :to="{name: 'Detail', query: {id: 4}}">記事4</router-link>
    </div>
  </header>
</template>

<script>
export default {
  data () {
    return {
      title: "ヘッダー"
    }
  }
}
</script>

<style scoped>
header {
  padding: 1.8em 5%;
  background: #778899;
}
header .row {
  text-align: right;
}
header a {
  color: #fff;
  text-decoration: none;
  margin-left: 2em;
}
header a:hover {
  text-decoration: underline;
}
h1 {
  margin: 0;
  color: #fff;
}
</style>

すると、ヘッダーに記事1〜記事4までのリンクが設置されたと思います。

その中から一つクリックして遷移してみてください。

遷移後、再度ヘッダーのどれかの記事リンクを押してみてください。

表示内容は変わらないと思います。

動的ルートマッチングでは、パラメーターが変更されても同コンポーネント内での遷移であれば、コンポーネントを再利用する性質があります。

ただ、このようにコンポーネントを再利用した場合、ライフサイクルフックは呼び出されません。

ですので、パラメーターの変更を監視する必要があります。

解決策として、「watch」でパラメーターの変化を監視してあげます。

Detail.vueを開いて、下記のように記述してください。

<template>
  <main>
    <div class="container">
      <h2>{{ title }}</h2>
      <p>{{ content }}</p>
    </div>
  </main>
</template>

<script>
export default {
  data () {
    return {
      id: "",
      title: "",
      content: "",
      detailData: [
        { id: 1, title: "記事1タイトル", content: "これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。これは記事1の内容です。" },
        { id: 2, title: "記事2タイトル", content: "これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。これは記事2の内容です。" },
        { id: 3, title: "記事3タイトル", content: "これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。これは記事3の内容です。" },
        { id: 4, title: "記事4タイトル", content: "これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。これは記事4の内容です。" }
      ],
    }
  },
  methods: {
    dataDisplay: function () {
      this.id = this.$route.query.id;
      switch (this.id) {
        case 1:
          this.title = this.detailData[0].title;
          this.content = this.detailData[0].content;
          break;
        case 2:
          this.title = this.detailData[1].title;
          this.content = this.detailData[1].content;
          break;
        case 3:
          this.title = this.detailData[2].title;
          this.content = this.detailData[2].content;
          break;
        case 4:
          this.title = this.detailData[3].title;
          this.content = this.detailData[3].content;
          break;
      }
    }
  },
  mounted () {
    this.dataDisplay();
  },
  watch: {
    $route (to, from) {
      this.dataDisplay()
    }
  },
}
</script>

<style scoped>
main {
  height: calc(100vh - 152px);
  padding: 3% 0;
  box-sizing: border-box;
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
}
</style>

上記にて、追記した箇所は下記部分です。

  watch: {
    $route (to, from) {
      this.dataDisplay()
    }
  },

これでパラメーターの変更を監視してくれます。

中に変更時の処理を記述することで、今回の不具合は解消できます。

  watch: {
    $route (to, from) {
      処理...
    }
  },

再度、ページを開いて、ヘッダーから同コンポーネント間を遷移してみてください。

問題なく、表示内容が変わっていると思います。

まとめ

今回はVueにおけるパラメーターの設定・取得方法についてまとめてみました。

パラメーターの制御はWebアプリケーション開発においてとても重要な項目です。

必須項目なので、必ず身につけておきたいところです。

それでは今回はここまで!

お疲れ様でした。

下記は動的ルートマッチングとパラメーターに関する公式のページです。
https://router.vuejs.org/ja/guide/essentials/dynamic-matching.html#%E3%83%8F%E3%82%9A%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%AE%E6%A4%9C%E7%9F%A5

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